金沢で寝台特急「北陸」に乗った男が、上野駅に着いたときには白骨死体となっていた。

ドアも窓も鍵のおりた一室で射殺体が発見された。

月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。

少年同士の耽美な愛の世界を巡り、一人の美少女が自ら死を選んだ。

古都金沢に魔術の如き事件勃発。

被害者はすべて頭を撃たれ、そして全員警官だった―他にまったく共通点のない連続殺人は、警察内部を震撼させた。

倉敷へと向うツアーの一行が、バスごと消息を絶った。旅行会社に要求された身代金は1億円。

殺人容疑者・秋本つね子は、ろうあ者だった。

西新宿のホテルの一室で毒殺事件が発生し、その一週間後、「日本のエーゲ海」と呼ばれる岡山県牛窓の展望台で一台の車から男の死体が発見された。

中学生探偵・狩野俊介が通う新星中学。

女のコは、好きな人に思いを届けようと、みんな一生懸命。でも、ボーイフレンドが五人もいて、困っているお嬢さまがいる。

乳頭山(烏帽子岳)に抱かれた清流・葛根田水系で不可解な失跡事件が起きた。

「壁を突き破り、空中を飛揚して落ちた」としか思えぬ不可解な死。

29歳独身、一人暮らしで特定の恋人は無し。満たされぬ毎日を送っていた千鶴は、ふとしたきっかけから隣人・亮子と知り合った。

離婚して、キラキラ輝く恋物語。1年3ヵ月の夫婦時代。

狂犬病清浄国の日本で、39年ぶりに患者が発生した。台風接近で孤立した幹根島を襲う白い狂犬の恐怖。

時は室町の末。木曽の領主・義明に愛妾として迎えられた遊女の鳰鳥には、秘めた大望があった。

聖テレサ医大病院は、痴呆老人の治療に玩具の電話を用い、目ざましい効果を上げていた。

国際刑事警察機構出向からもどった警察庁の高木史郎は、オーストリアの高峰グロスグロックナーで出会った不思議な魅力を持つ女・池上陽子と郷里の佐賀で偶然再会し、恋に落ちた。

本格推理界に挑戦する、新たな12人が集まった!彼らは独創的なトリックで、読者を迷宮へと誘いこむ。

過去の辛い思い出に縛られた美希は、四十路の今日まで恋も人生も諦め、高知の山里で和紙を漉く日々を送ってきた。

1965年、アメリカ一のマフィア・ファミリーのボス、ドン・ドメニコ・クレリクーツィオは、自分の身近な血縁にあたる二人の子ども、ダンテとクロスの洗礼式を祝ったのち、声明を発表した。

昭和30年代、予防研ウイルス・リケッチ部は、日本脳炎ワクチンの実験に成功、隆盛をきわめていた。

古代アトランチスの謎を秘めたクロノスの壺。この壺の展示会こそ全ての悲劇の幕あけといえた。

「俺にも神田の夜を賑やかにしてみせようという魂胆がある」―新宿、銀座と渡り歩いてきたバーテンダー・仙田は、神田の地に再びバー・ルヰを構え、最後の男の夢を賭ける。

男女二十名による南国・高知へのお見合いツアー。その華やかな出会いが一夜にして暗転した。

「剃髪前の私は本当に恐ろしい顔で一人の男の命を死にまで追いつめた、人殺しと変わりない女なのですから」。

竹内しのぶ、25歳、独身。大阪大路小学校の教諭だが兵庫の大学へ内地留学中。

潜水禁止地域の川で発見されたジャーナリストの変死体。

高校二年生の麻里子のカバンに、知らぬ間に一つの鍵が押しこめられた―。

2人が出会って多くの傑作ミステリーが生まれた。そして18年後、2人は別れた――。

深夜、十津川警部の電話が鳴った。妻を殺し最近出所した男からだった。

叶理香子26歳、彼女の勤め先はおよそ若い娘には不似合いな監察医務院。

叶理香子26歳、彼女の勤め先はおよそ若い娘には不似合いな監察医務院。

夜の非人間的な女誑しと昼間の正義の医師、植秀人。

新宿淀橋署の部長刑事・宮本清四郎と警視庁捜査一課の佐々木冬彦警部補は、その苗字から武蔵と小次郎になぞらえられる好敵手。

第1回新潮ミステリー倶楽部賞受賞。

断崖に建つ雪の日の洋館で起こった足跡なき殺人に迫る「変装の家」、舞台に突如バラバラ死体を降らせる恐怖を描く「サーカスの怪人」、バラ園のある館で催されたパーティでの毒死―花ことばと呪われた家系の秘密を解く「薔薇の家の殺人」など、才気と優しさに溢れる、名探偵二

「人参倶楽部」という名のいまの店を開いて今年でまる7年になる。最初は一人ではなく女房と一緒だった。

『長いお別れ』で出会った富豪の娘リンダ・ローリングと結婚し、プードル・スプリングスの豪邸に住むことになったフィリップ・マーロウ。

人気俳優が高層ホテルから墜落死した。さらに彼と最後に会ったコールガールも殺された。

秘密警察の要員が散った。日本人技術者をA処理―暗殺せよ。

北町奉行所定町廻り同心北沢彦太郎は、検屍の教典『無冤録術』を片手に難儀な死体改めに熱を入れ、その精密さでは並ぶものがない。

北町奉行所定町廻り同心北沢彦太郎は、検屍の教典『無冤録術』を片手に難儀な死体改めに熱を入れ、その精密さでは並ぶものがない。

あの日から、すべてが崩壊に向かった。

桜吹雪舞う極道宿に歓喜の大団円!花冷えの春、賞を待つ作家と、肚にいちもつを抱えた老若男女がプリズンホテルへ向かった。

世界屈指の大富豪ハリー・スタンフォードが死んだ!葬儀の二日後、遺産相続人と称して絶世の美女が現れた。

魔都ニューヨークへ戻ってきたバークの許に、NY市警殺人課の女刑事ベリンダが会って頼みたいことがあると執拗に連絡してきた。

時は1932年、舞台はアメリカ南部のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。

LAの腐敗のるつぼから掴みだした悪の詩情。初めての短篇集。

鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。

野々村珠子の13年の穏やかな結婚生活は、突然の来訪者によって一変する。

ガス室での死刑執行が目前に迫った69歳の死刑囚サム。実の祖父の弁護に奔走する26歳の弁護士アダム。

1967年、サム・ケイホールはKKKの一員として、ユダヤ人弁護士の事務所に爆弾を仕掛けた。

決して、天使なんかじゃない―。桜、梅雨、台風、雪…、豊かな四季が人の心を追いつめる。

お前の仇は、俺が必ず討ってやる―裏社会の揉め事始末人・多門剛は、親友・藤原の遺体の前で誓った。

スランプの末、突如行方をくらました超売れっ子作家・江戸川乱歩。

傍若無人・神出鬼没のあの大貫警部が殺人犯を追って勇猛果敢、遊園地の「怪奇の館」に突入。

ニューヨークの高級住宅街に住むレイノルズ夫妻の愛犬リザが、ある夜、公園で行方不明になった。

教師のわたしにとって、雨降りの月曜日ほど憂鬱なものはない。

「リトル・シャムロック」のバーテンダー、ディズマス・ハーディは、地方検事局時代の同僚ラスティから、かつて二人が刑務所送りにした凶悪犯ルイスの出獄を知らされる。

エリート管理職は、なぜ殺し屋に狙われたのか!マンシェットによる「ロマン・ノワール」の秀作。

北アルプス槍ケ岳付近に落雷があり、登山者が行方不明になった。

『この子をよろしくお願いします』夕闇の石狩川畔で、一枚の紙切れを握った二歳の捨て子の男児に遭遇したとき、旅行作家茶屋次郎の受難は始まった。

作家という肩書きの裏で、フリーの諜報活動を続けるバーナード・ファロン。

いかなる国家にも政治機構にも、どんな主義や信条にも忠誠を誓うことなく、自由な個人主義を標榜する国際民間組織「インフィニティ・リミテッド」。

宮中に何事か画策する謎の新興宗教。昭和8年。

満洲に暗躍していた教祖の野望とは。

すべてのミステリの総決算…。究極の連続不可能犯罪を企む天才犯罪者が、陸の孤島で「幻影城殺人事件」を演出する。

周囲から隔絶された、死人が甦る館に住む異形の女性たち。その隣り街で起きる連続殺人事件。

1932年、資産家の家に生まれた本山高一郎は、アメリカへ修業の旅にでることになった。

大学時代の友人浜田に誘われ紀伊勝浦温泉に出かけた日下刑事は、海の見える露天風呂から溺れる人影を目撃した。

警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。

警察が悩む難事件も、ママにかかっては子供の遊びも同然だった。

サントリー・ミステリー大賞受賞の著者黒崎緑が、叙述形式の限界に挑戦した安楽椅子探偵ものの新境地。

水の都・アムステルダムの運河に、首のない死体が浮かんだ。

古色蒼然とした五階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす孤独な老嬢たち。

古色蒼然とした五階建て赤レンガのアパートは、男子禁制の女の館だった。互いに他人を寄せつけずに暮らす孤独な老嬢たち。

父の仇木曽義明の寵姫になりすまし、義明を翻弄する美女鳰鳥だが、俗界に失望して城外へ脱出する。

北国の町はずれにある霧ガ城高校の男子寮・女子寮生徒6人で結成した「殺人クラブ」。

太平洋、赤道直下の小国ポーレア共和国。良質のリン鉱石を産し、世界でも有数の裕福な国家だった。

女たちよ!これはオンナの応援歌ではないが、勇気がわく物語である。めげず挫けず我が道をゆく聖戦(ジハード)という企み。

ニュージーランドのタスマン氷河で登山家の大前透の他殺体が発見された。

事件の発端は西穂高の稜線から、登山者が足をふらつかせて転落した事故に、山岳救助隊員の紫門が、関わったことだった。

鉄を食べる人間―それがアパッチだ!憲法改正によって失業罪に問われた木田福一は、食料も水もない廃墟の追放地でアパッチ族になった。

皇帝の死を契機に、自らの野望を阻む貴族勢力を一掃しようとするラインハルト。

不気味なヴァレンタイン・カードが送られてきた日から、人気ミステリ作家ジリアンは恐怖にさいなまれ始めた。

美貌のLA公安官マリアはナノマシンを駆使して詩人の足取りを追い、カリブ海の独立国に潜入するも突然の国交断絶でとらわれの身に。

中学生でデビュー以来、牧薩次と可能キリコは、長い間手を取り合ってトリッキーな事件の探偵役を務めてきた。

不法就労中の美しいタイ人ホステスを匿ったことから俺の不幸は始まった。

熊本､そして北海道。サラブレッドを愛して旅したカメラマンの兄が失踪した。

矢倉の格子窓から見える、火柱となった天守閣。闇を裂く一本の朱柄の矢。

斬るか斬られるかの厳しい剣の世界で死と隣り合わせに生きる剣客たち。